Doctor's Eye(私の視点・報告&医療ニュース)
医師・ジャーナリストという私の視点を通して、最新の医療ニュースを伝えるとともに、自身の活動の報告をしています。 【ご案内】ラ・クイリマ 富家孝が医師の目線で医師の転職をサポートします。 厚生労働省許可番号 13-ユ-305517 【お願い】 よくお問い合わせいただくのですが、医療法人社団富家会 富家病院(埼玉)、 富家千葉病院は、富家孝とは関係がありません。お間違いないようにお願いいたします。
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09/06/05■過酷な勤務が続き、産科女医の就労継続困難に |
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日本産科婦人科学会はこのほど、「産婦人科勤務医・在院時間調査」の最終報告書を公表し、病院産婦人科の厳しい勤務環境は、特に結婚・出産などを経た40歳以上の女性医師の継続的就労を困難にしている可能性があると指摘した。 調査は、同学会の「卒後研修指導施設」となっている750病院などが対象。医師らの1か月間の全出勤日の出退勤記録などを回収し、データを勤務施設別、年齢別、男女別などに分類した上で、在院時間やオンコール時間などを分析した。
それによると、女性医師の出産・子育て要因が考えられる30歳代を除くと、男性医師と女性医師で在院時間に大きな差は認められないとしながらも、データを 回収した40歳以上の女性医師数は一般病院と大学病院を合わせて38人。これは、男性医師数256人に比べて非常に少ない。 「これは調査への協力者が少な かった可能性もあるが、むしろ、実際に病院に勤務しているこの年齢層の女性医師が少ないためと考えられる」とし、現状の病院産婦人科の勤務環境は、家族のいる40歳以上の女性医師が継続的な就労をするには条件が厳し過ぎる可能性があると指摘している。 産婦人科医の女性が減ったことは、最近の著しい傾向。女性医師は、いったん自分でも出産し子育てに入ると、ほとんど病院に戻ってこない。それは、勤務状況が、子育てと両立できるような状況にないからだ。 日本ではこうして、優秀な産婦人科医の女医が社会からどんどん失われている。これは、少子化が進むことも原因だが、このへんでなんとかしないと、少子化は止まらないだろう。 |
09/04/15■小児に10倍の薬投与8件 医師の処方ミス、2年間で |
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日本医療機能評価機構(東京)は15日、小児(15歳未満)に対して適正量の10倍もの薬剤を誤って投与した事例が、2006年1月から20年12月まで の2年間で8件確認されたと発表した。医師が小児の年齢や体重を勘違いしたり、パソコンで処方 箋(せん)に入力する際に、ケタ数を間違えるなどのミスが原因という。 同機構は、全国約4800の医療機関にこの情報を伝え、「医師が間違えても薬剤部でチェックするなど組織的な対応を整備すべきだ」と注意を促した。 同機構によると、過剰投与の報告があった8件の患者は生後1カ月~6歳。投与された薬は、抗生物質やステロイド、血液凝固阻止剤など。 クスリを間違えて投与するミスは、あまりにも単純なミスで、注意すれば必ず防げる。しかし、あとを絶たないのは、病院のチェック体制が、ダブルチェック、トリプルチェックにないことが多いからだ。 |
「いい病院」「悪い病院」の見極め方、教えます! 『危ないお医者さん』 (ソフトバンク新書)(2009年3月17日)
本書は、医療現場をよく知る医者の立場から、わかりやすくコンパクトにまとめられた医療問題の解説書です。 「この時代、病院選びはどうしたらいいの?」 「危ない病院や医者をどうやって見破るの?」 「名医を見つける方法はあるの?」 「医療事故にあわないためにはどうしたらいいの?」 「賢い患者であるためには、何を心がければいいの?」 これら疑問に対して、より具体的かつ平易に書かれた本です。
目次より 第1章:医師不足は本当か? ――たらい回しにされないために―― 第2章:頼れる病院、危ない病院 ――全国の病院の半数以上は赤字―― 第3章:名医はどこにいる? ――名医の条件と探し方―― 第4章:それでも医療事故が起きたら ――絶対負けない戦い方教えます―― 第5章:賢い患者にたるために ――「いざ」に備えるコツとは?―― 第6章:医療費節約の知恵 ――ちょっとした工夫でムダをなくす―― 第7章:最新医療はお金次第 ――メディカルツーリズムと高級クリニック―― |
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